北海道カーリング協会ジュニアチームとウォーリー・ウルスリアック氏を招いてのレセプションの開催





9月6日、北海道カーリング協会からカルガリーに合宿に訪れたジュニア選手団と、往年の名選手でカナダのカーリングの殿堂にも名を連ねるウォーリー・ウルスリアック氏をお招きし、総領事館公邸でレセプションを行いました。
ウルスリアック氏は日本に近代競技カーリングを伝えた「日本カーリングの父」と呼ばれていますが、昨年末の火災で自宅を焼失。1980年代に北海道で指導にあたった当時の思い出の品々を失ってしまったため、これを知った北海道カーリング協会側が当時の写真や記念品を携えて当地を訪れ、レセプションでは贈呈式が行われました。また、ウルスリアック氏側からは焼失を免れた現役時代のインターナショナルトーナメントの優勝トロフィーが選手団に贈られました。
当日は北海道カーリング協会の幹部をはじめ、カナダのカーリング女子銀メダリストやカナダ政府のスポーツ関係者、プレスなど計約60人が参加し、2020年に迫った東京オリンピックの話題などで交流を深めました。
冒頭で田辺総領事はウルスリアック氏のカーリングを通じた日加関係の促進に謝意を表するとともに、東京五輪を見据え、スポーツを通じた国際交流がさらに活発になることを期待する旨挨拶。ウルスリアック氏は「生涯を通じてカーリングの普及に努めてきたが、目の前のジュニアチームの選手たちはまさに将来の日本カーリングを背負って立つ存在であり、これからの活躍を楽しみにしている」と述べました。
レセプションに参加したジュニアチームの松澤弥子選手(2016年リレハンメルユース五輪金メダリスト)は「ユースオリンピックに出場したときも言葉や文化を超えていろいろな国の選手とカーリングを通じて交流することができた。競技カーリングが日本に伝えられていなければできなかった経験で、改めてウォーリーさんに感謝したい」と話していました。