平成29年春の外国人叙勲 ウォーリー・ウルスリアック氏(カーリング指導者)への旭日章授与
平成29年4月28日
日本政府は本日、平成28年春の外国人叙勲において、旭日双光章をカーリング指導者のウォーリー・ウルスリアック氏に授与することを正式に発表しました。ウルスリアック氏は「日本カーリングの父」とも呼ばれ、北海道とアルバータ州が姉妹都市として交流を始めた80年代初頭から北海道を訪れてカーリング指導者の育成に当たり、日本における近代カーリングの礎を築いた功績と、カーリングを通じて日本とカナダの友好親善に尽力した経験により、今回の旭日双光章の受章となりました。
ウルスリアック氏の功績:
(1) 近代カーリング競技の日本への紹介
1980年の北海道とアルバータ州の姉妹都市関係締結後、スポーツ交流のため、カナダを代表するスポーツであるカーリングの元世界チャンピオンのウルスリアック氏がアルバータ州政府により北海道に派遣され、以降北海道内の各都市を中心に2000人以上の指導者やオリンピアンの卵の指導に当たり、「日本カーリングの父」として親しまれている。
(2) カーリングを通じた日本とカナダの友好親善
ウルスリアック氏が最初期に訪れて指導を行った北海道北見市などではアルバータ州内都市との姉妹都市関係締結やその後のカーリング競技の飛躍的な発展が見られた。また北海道で毎年行われているカーリング選手権は「アルバータ杯」と名付けられ、カナダのオリンピック代表選手がゲストで出場するなど、氏の指導によって根付いたカーリング競技を通じて息の長い交流が続いている。