田辺総領事のJACOSアルバータ州ハンギングストーン鉱区オイルサンド拡張事業の生産操業開始記念セレモニーへの出席

平成29年9月15日

9月13日、田辺総領事は、JACOS(Japan Canada Oil Sands Limited)ハンギングストーン鉱区におけるオイルサンド拡張事業の、SAGD法※(Steam Assisted Gravity Drainage法)による石油生産操業開始記念セレモニーに出席しました。

SAGD法による本事業は、アルバータ州の40年の歴史の中で、同社が行った最大の投資の集大成であり、JACOSの親会社である日本の石油開発会社(JAPEX)が世界的に行っている最大の投資となります。同セレモニーには、レイチェル・ノトリー・アルバータ州首相をはじめとした各界関係者が多数出席しました。

ノトリー・アルバータ州首相は、「この拡張事業はアルバータ州の人々の雇用に貢献し、新たな投資は、経済を成長させるでしょう。私はアルバータ州を代表しJACOSに心より感謝したいと思います。今後は連邦政府が承認した新しいパイプラインを建設して市場を多様化し、日本との関係をさらに強化することが重要です。」と述べました。

また、ノトリー・アルバータ州首相は田辺総領事とも面談し、日本とアルバータ州との素晴らしい関係について感謝の意を表しました。


 

ノトリー・アルバータ州首相と面談し、握手を交わす田辺総領事



セレモニーにおけるテープカットの様子



ノハンギングストーン鉱区におけるオイルサンド拡張施設


JACOSは、1978年に始まったオイルサンド開発事業に投資した初めての日本企業です。SAGD法では、加熱された水を使用して地下にあるビチューメン(オイルサンド層から採取される超重質油)を溶融させ、パイプで地表に送ることができます。
このプロジェクトは、JACOSとカルガリーに本拠地を置くNexenとの合弁事業です。

※SAGD法:5mの上下間隔で2本の並行した水平井(水平区間500~1,000m)を地下300m前後にあるオイルサンド層に掘削し、上部の水平井から連続的にスチームを圧入してビチューメンを加温し流動性を持たせ、重力によって流れ出たビチューメンと熱水を下部の水平井から連続的に生産する手法