安全の手引き

令和6年6月10日
安全の手引き
 
  
在カルガリー日本国総領事館
 
1 当館管轄の犯罪発生状況
 カナダ政府の2022年の犯罪統計によると、当館管轄課5州の犯罪発生率は、カナダの他州 よりも高く、2021年と比較するとアルバータ州(+2%)、サスカチュワン州(+3%)、マニトバ州(+14%)、北西準州(+8%)、ヌナブト準州(-4%)となっています。(出典:カナダ統計局) https://www150.statcan.gc.ca/n1/pub/11-627-m/11-627-m2023041-eng.htm
 
2 防犯のための具体的注意事項
(1)住居
・犯罪の多い地域に住居を選ばない(警察のホームページ等で確認)。
・戸締まりを確実にする。
(2)外出時
・空港、駅、バスターミナル、ホテルのロビー、ショッピングセンター、レストラン、バー、 観光名所など人の多い場所では、スリ、置き引きなどの盗難事故に注意する。ハンドバッグやリュックサックはしっかり手に持つ。不必要な現金、貴重品等は持ち歩かない。
・荷物から目を離さない。荷物を置いたまま席を離れない。
・車の中に外から見えるように荷物を置いたままにして、車を離れない。
・脅されて金品を要求された時は、抵抗せず、相手の要求どおり金品を与える。
・紛失、盗難に備え、旅券、クレジットカードの番号を手帳などに控えておく。
・家の玄関、ホテルの部屋をノックする者がいても、不用意にドアを開けない。ドアを開け る場合はドア・チェーンをかけたまま開ける。
・ホテルの部屋に、旅券、現金、航空券、カメラ、宝石などの貴重品を放置せず、フロント に預けるか金庫に保管する。
・夜間の一人歩きはしない。薄暗い場所を避ける。
・知らない人に声をかけられてもついていかない、車に乗らない。
・初対面の人とは公の場で会う。
(3)生活
・空き巣が多発しているので必ず戸締まりをする。
・自宅の外灯を点け、外の見通しを良くする。
・外出時は、室内灯等をつけて在宅を装う。
・不用意に自宅住所を教えない。
・長期間留守をする場合には、信用のおける隣人に、郵便などの受け取り及び保管を依頼したり、配達の一時停止をする。

3 交通事情と事故対策
・車は右側通行。
・信号や指示標識のない交差点は右側車優先。
・ロータリーでは内側車優先。
・交差点では赤信号であっても安全が確認できれば右折可能(禁止の交差点もあるので注意)。
・シートベルトは運転手、同乗者とも着用。
・飲酒運転はしない(即時運転免許停止、車両没収の措置もある)。
・学校、児童公園の周囲は、制限速度が低く設定されている。
・冬期の運転は道路が凍結するのでスピードの出し過ぎや、急停止、急発進、急ハンドルは避ける。冬用タイヤの使用を推奨。
・駐車は暗い場所を避ける。周囲の雰囲気を確かめ不審者がいる場合には利用しない。車内の見えやすい場所に物を置かない(トランクに入れる)。
・ヒッチハイカーをむやみに乗せない。
・交通事故が起きた場合、直ちに通報(911)する。事後手続き等のため、警察から事件番号、氏名、バッヂ番号を聞いておく。
・野生動物と衝突して動物に怪我や死亡させた場合は、警察に通報する。保護区等で通報を怠ると罰則の対象となる。
 
4 テロ対策
 テロの脅威は低いですが皆無ではありません(2017年9月にエドモントンで車両を利用したテロ容疑 事件が発生し、警察官を含む5人が負傷)。多くの人が集まる場所はターゲットになりやすいので周囲の状況に注意する。
 
5 その他注意事項
・都市の中心部等の路上ではホームレスや薬物中毒者が集まっていることがあります。カナダでは大麻の使用が合法化されていますが、日本の「大麻取締法」では、大麻の所持・譲渡(購入を含む)等は違法とされており、海外においても同法に違反することは処罰の対象となることから、日本の法律を遵守し、興味本位で大麻に手を出すことのないようにしてください。
・当館管轄地の冬期の寒さは非常に厳しいことから、防寒具をしっかりと準備することが重要です。
 
6 緊急連絡先
(1)警察、救急、火災等:911
(2)病院
・カルガリー
Foothills Medical Centre(403)944-1110、Rockyview General Hospital(403)943-3000、 Peter Lougheed Centre(403)943-4555、South Health Campus(403)956-1111
・エドモントン
University of Alberta Hospital (780)407-8822
Royal Alexandra Hospital (780)735-4111
・バンフ
Banff Mineral Springs Hospital (403)762-2222
・リジャイナ
Regina General Hospital (306)766-4444
・サスカツーン
Royal University Hospital (306)655-1000
・ウィニペグ
St. Boniface Hospital (204)233-8563、 Health Sciences Centre (204)787-3661
(3)移民局 Citizenship and Immigration Canada、Toll Free 1-888-242-2100
(4)在カルガリー日本国総領事館・緊急連絡先
・住所 #950、517-10th Ave、SW、Calgary T2R 0A8、 Alberta
・電話 403(294)0782(時間外は転送されます)
 
7 在留邦人用緊急事態対処マニュアル
(1)平素の準備と心構え
 カナダは、政治、経済、インフラ共に安定しており、クーデター、内戦等は想定されません が、大規模な自然災害(森林火災、洪水等)の発生や感染症の流行(新型コロナウイルス感染症、鳥・新型インフルエンザ、SARS 等)の脅威があります。緊急事態に備え、家族間、会社内あるいは友人知人間での緊急連絡方法を決めておくことが重要です。また、携帯電話等が通じない場合などに備えて、お互いの住所を把握しておくことをお勧めします。
 緊急事態発生の際には、当館からメール等にて在留届の連絡先に情報を提供しますので、必要な情報が届くよう、在留届を提出し、連絡先等に変更がある場合には変更届等を提出してください。 https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html
(2)緊急時の行動
ア 情勢の把握
 緊急事態が発生し、又は発生する恐れのある場合、テレビ、インターネット等で関連情報を収集するよう心がけてください(インターネットで情報入手する場合は、政府機関や大手報道機関など信頼あるサイトが有益)。
イ 当館への通報
 現場付近の状況や邦人被害の有無などは貴重な情報ですので、随時総領事館まで連絡願います。また、御自身や御家族又は他の邦人に危害が及ぶ恐れがある時は総領事館に通報してください。