平原諸州における日本国総領事館の変遷

令和5年12月12日
今回で連載も第11回目、終わりも近づいてきました。日本と平原諸州の関係については連載第9回「戦後の日本と平原諸州の関係」でも触れましたが、今回は、日本が平原諸州に置いた総領事館を中心に、日本の在カナダ公館の移り変わりについて記したいと思います。

平原諸州の日本国総領事館は、時代の流れにより改廃を余儀なくされました。しかし、その場所は変わっても、日本と平原諸州の関係を維持・深化するという役目は変わっていません。そして、当館が今後とも様々な分野で積極的に活動する上で、皆様のご協力は不可欠です。引き続き宜しくお願いします。

1.第二次世界大戦まで

1889年6月22日、バンクーバーに初代の日本領事が着任(戦前我が国がカナダに置いた唯一の領事館。1942年5月4日引揚げ)。
1928年7月20日、オタワに公使館を開設(1942年5月8日引揚げ)。 

2.第二次世界大戦後(1955年まで)

1951年6月5日、在オタワ在外事務所長着任(1952年4月28日、同日のサンフランシスコ講和条約発効を受けて在外事務所廃止、大使館開設)。
1952年5月20日、バンクーバーに領事が着任(1963年6月15日総領事館昇格)。
1954年5月25日、在トロント領事館開設(1965年6月15日、総領事館昇格)。

3.その後の平原諸州等での領事館開設・閉館等

1956年12月30日、在ウィニペグ領事館開設(1967年7月1日、総領事館に昇格)。
1960年12月1日、在モントリオール総領事館開設。
1967年3月1日、在エドモントン領事館開設(1971年10月1日、総領事館に昇格)。
(1970年9月、アルバータ州が東京に事務所を開設。)
1977年4月1日、サスカチュワン州リジャイナに名誉総領事を任命。
1992年11月1日、ウィニペグに名誉総領事を任命。
1992年12月31日、在ウィニペグ総領事館閉館。
2005年1月1日、在エドモントン総領事館閉館。
同    日、在カルガリー総領事館開設
2018年3月12日、エドモントンに名誉総領事を任命。
(2021年1月、サスカチュワン州が東京に事務所を開設。)


(右側の写真は、上から、ウィニペグのカナダ人権博物館、北サスカチュワン川南岸から眺めたエドモントン中心部、サスカチュワン州議会議事堂、カルガリーのオリンピックプラザ。)