Jasper Yellowhead Historical Societyに対する在外公館長表彰の授与について
令和7年9月29日
9月29日、倭島総領事は、Jasper Yellowhead Historical Society(以下、JYHS)に対して、在外公館長表彰を行いました。 総領事は、ステファン・パブロフJYHS会長への表彰状授与後、ジャスパー町内のレストランに関係者を招き懇談会を行いました。懇談会には、パブロフ会長、ワレン・ワクサー前会長のほか、リチャード・アイルランド・ジャスパー市長夫妻、マーク・モーティマー・カナダ山岳会前会長ら多くの方が出席しました。
JYHSは、ジャスパーイエローヘッド博物館(Jasper-Yellowhead Museum and Archives)を運営する民間団体です。 同博物館では、1925年の日本人登山隊によるアルバータ峰初登頂について常設展を設置しています。当時アルバータ峰はカナディアンロッキー唯一の未踏峰であり、細川護立侯爵の支援を受けた槇有恒隊長(日本山岳会設立者・会長(二期))を筆頭とする山岳隊により初登頂が達成され、槇隊長が細川侯爵から託されたピッケルが記念として山頂に残された。このピッケルは、1948年に第二登を達成した米国の登山隊によって引き抜かれ、ニューヨークの山岳博物館に送られました。
ニューヨークに送られたピッケルは山岳博物館に保存されていましたが、1992年に同博物館を訪れたジャスパー国立公園職員のグレッグ・ホーン氏が偶然このピッケルを目にし、JYHSとホーン氏による粘り強い交渉の末、ピッケルはジャスパーイエローヘッド博物館に展示されることになりました。
1997年には日本山岳会年次晩餐会において、日本に持ち帰られた石突き部分との合体が行われ、皇太子殿下をはじめとする日本山岳会員の前でピッケルは一本に復元された。さらに、2000年にはジャスパーにおいてアルバータ峰初登頂75周年式典が開催され、一本に復元されたピッケルが披露された後、ジャスパーイエローヘッド博物館に恒久的に展示されることになりました。
2025年7月21日には、アルバータ峰初登頂100周年記念式典が行われ、ジャスパーイエローヘッド博物館では、100周年記念として設けられた特別展示室と、博物館外壁に恒久的かつ大々的に描かれた壁画が披露されました。同壁画は、アルバータ峰初登頂を顕彰するものであり、日本人芸術家とカナダ人芸術家の協力の下で作成されました。 JYHSは、ジャスパー周辺地域の郷土史継承を目的として設立された団体でありながら、日本人登山隊によるアルバータ峰初登頂の史実を克明に継承してきました。
倭島総領事からは、日本人によって成し遂げられた初登頂の歴史を、これほどまで大切に語り継いでくれていることに感謝する旨、表彰式で述べました。
アルバータ峰初登頂の歴史については、以下にも掲載しておりますので、ご覧ください。
https://www.calgary.ca.emb-japan.go.jp/itpr_en/11_000001_00798.html
また、総領事はジャスパー滞在中、ジャスパー国立公園のケビン・ゲドリング氏に公園内を案内いただき、現在の国立公園の状況につきブリーフィングを受けました。日本人を含む多くの観光客が引き続ジャスパーを訪れ、ジャスパー及び周辺地域が活気に包まれ続けることを心から願っています。
JYHSは、ジャスパーイエローヘッド博物館(Jasper-Yellowhead Museum and Archives)を運営する民間団体です。 同博物館では、1925年の日本人登山隊によるアルバータ峰初登頂について常設展を設置しています。当時アルバータ峰はカナディアンロッキー唯一の未踏峰であり、細川護立侯爵の支援を受けた槇有恒隊長(日本山岳会設立者・会長(二期))を筆頭とする山岳隊により初登頂が達成され、槇隊長が細川侯爵から託されたピッケルが記念として山頂に残された。このピッケルは、1948年に第二登を達成した米国の登山隊によって引き抜かれ、ニューヨークの山岳博物館に送られました。
ニューヨークに送られたピッケルは山岳博物館に保存されていましたが、1992年に同博物館を訪れたジャスパー国立公園職員のグレッグ・ホーン氏が偶然このピッケルを目にし、JYHSとホーン氏による粘り強い交渉の末、ピッケルはジャスパーイエローヘッド博物館に展示されることになりました。
1997年には日本山岳会年次晩餐会において、日本に持ち帰られた石突き部分との合体が行われ、皇太子殿下をはじめとする日本山岳会員の前でピッケルは一本に復元された。さらに、2000年にはジャスパーにおいてアルバータ峰初登頂75周年式典が開催され、一本に復元されたピッケルが披露された後、ジャスパーイエローヘッド博物館に恒久的に展示されることになりました。
2025年7月21日には、アルバータ峰初登頂100周年記念式典が行われ、ジャスパーイエローヘッド博物館では、100周年記念として設けられた特別展示室と、博物館外壁に恒久的かつ大々的に描かれた壁画が披露されました。同壁画は、アルバータ峰初登頂を顕彰するものであり、日本人芸術家とカナダ人芸術家の協力の下で作成されました。 JYHSは、ジャスパー周辺地域の郷土史継承を目的として設立された団体でありながら、日本人登山隊によるアルバータ峰初登頂の史実を克明に継承してきました。
倭島総領事からは、日本人によって成し遂げられた初登頂の歴史を、これほどまで大切に語り継いでくれていることに感謝する旨、表彰式で述べました。
アルバータ峰初登頂の歴史については、以下にも掲載しておりますので、ご覧ください。
https://www.calgary.ca.emb-japan.go.jp/itpr_en/11_000001_00798.html
また、総領事はジャスパー滞在中、ジャスパー国立公園のケビン・ゲドリング氏に公園内を案内いただき、現在の国立公園の状況につきブリーフィングを受けました。日本人を含む多くの観光客が引き続ジャスパーを訪れ、ジャスパー及び周辺地域が活気に包まれ続けることを心から願っています。
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| 集合写真 | 挨拶を行う倭島総領事 |
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| 懇談会の様子 | ジャスパー国立公園で案内を受ける倭島総領事 |



